2014/04/17

MxM市場への感想と推測


つい最近、AirWatchを長時間触る機会があった。で、感想と推測。

もう「完成品」に近いね。モバイルデバイスを管理したい、という需要に応えるための市場はこれから盛り上がるのだろうけど、受け皿であるソリューションは、既にある程度成熟している。

それもそのはず。モバイルデバイスを管理するためのAPIは、モバイルデバイスのOS実装に依存しているからだ。モバイルデバイスのOS実装に併せて、機能を追加していけば良い。あとは、それらを束ねる部分、つまり、ユーザインタフェースや、大企業への導入にも耐えられるような仕組み+αくらいしか開発の余地が残っていない。となると、これほど、愚直に顧客の意見を聞いていれば製品を正しく育てられる市場もそうそうあるまい。

なるほど、なぜ市場はこれから立ち上がる所だというのに、競合が40社以上もひしめいているのか疑問を持っていたのだけど、中をのぞいてみたら理由は明白だった。発明必須な部分が少ないから、参入しやすかったんだぁぁ。

こりゃ、あと3年もしたら一気に寡占化が進んで、AntiVirus市場と同じで上位3,4社で市場の80%シェアとかになっている・・・かもね。

最後に残るのは、MxM部分をオマケとして提供するパターンに持ち込めるAntiVirusソフトウェアメーカー1,2社と、この市場を制覇した1,2社。計3,4社、と推測。いずれにせよ、遠からず価格競争になるだろうね。OSSでも速攻で出てくるだろうし。



# MDM, MAM, MCM